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# 06/15 0:50 記事修正
ようやく時間がとれたので、 ざっくりシートメタルを解説します。 (微妙に怪しい日本語ですがご了承ください)
1.板金モデリングの基本 まず真っ先に伝えておきたいのは、 形状を新規作成する場合、 パートデザインでモデリング→「認識」はダメです。 最初からシートメタルデザインのコマンドだけで モデリングを行ってください。 「認識」はSTEP,IGES経由 or リンクの結果で貼りつけられた 履歴のないソリッドに対して使うものと考えてください。
なぜダメなのか? 「認識」できる形状には制限があります。 ・一定の厚みをもったソリッドであること ・内R, 外R形状が適切に表現されていること ・複雑な絞り形状をもたないこと などなど。
少し言葉を変えると、 「認識」可能な形状をしっかり頭を使いながら パートデザインでモデリングする必要があります。 大変そうだと思いませんか?
後は、「認識」より前にあるパートデザインの履歴 (パッド, ポケット, フィレットなど)を修正した際に 「認識」フィーチャーがエラーになる可能性があります。 ※パッドで利用しているスケッチを書きなおしただけで 「認識」フィーチャーは再定義が必要でしょう。
更に「認識」フィーチャー以降の シートメタルフィーチャーも 予期せぬエラーになることがあります。 ※本来エラーしないはずのスタンプがコケたりする
以上の理由により、 可能な限り「認識」は避けたほうが良いのです。
2.デフォルトの曲げ半径 シートメタルのコマンド群で形状を新規作成するとします。 出だしはシートメタルパラメータの定義。 ・厚み ・・・「シート面」等の押し出し値で使われる ・デフォルトの曲げ半径 ・・・「曲げ」「フラットからの曲げ」、 「エッジのシート面+曲げあり」等で使われる
デフォルトの曲げ半径は、後ろに書いたような 曲げ系コマンドで初期値として利用されます。 添付画像ではデフォルトの曲げ半径=1.5mmで、 「曲げ」コマンドの定義画面を出しているところです。 半径フィールドがグレイアウトしていますが、 「式」→「非活動」を選ぶとグレイアウトが解除され 任意の数値を入力できるようになります。
3.範囲について > あと 範囲というウインドウがありますが、 > あそこに 複数ある曲げRの範囲を打ち込んでおけば > それぞれの曲げRに応じて中立面を計算して展開して > くれるということではないですよね?
はい、違います。
デフォルトの曲げ半径→範囲で見えているのは、 デフォルトの曲げ半径の数値入力フィールドで 上限いくつ〜下限いくつまで入力を許可するか? という設定です。
指定された範囲外の数値が入力されると、 そいつは範囲外なのでダメよ、と警告がでるだけです。
4.折り曲げ⇔展開の基準 中立面うんぬん・・・という言葉がありましたね。 ・曲げ形状のどこかの長さ=展開形状のどこかの長さ
どこの長さが基準になるのか? これを決めるパラメータが「K係数」です。 ※K=0で内側, K=0.5が中立面, K=1が外側基準
「K係数」はシートメタルパラメータ内で デフォルト値を決めることが出来ます。 また、曲げ系コマンドを使用する際に 個別に設定することも可能です。 ※やり方は曲げ半径のほうと全く同じなので割愛
5.最後に これ以上の助言をする気はありません。 適当にがんばってください。
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